春日権現験記絵巻に描かれた畳には縫った糸の跡がありません。縫わないで畳床を作ろうとすれば大分県で作られていた、おしまくり畳が参考になります。縦配の胴菰を使用して横配の裏菰と上菰の一玉を細縄で繋ぎ糸で縫わなくても畳床の形になりました。横配が引き込まれている箇所が繋いだ跡です。余分かなと思いながらも、口部分にカイゴモを縫い止めて畳床にしました。春日権現験記絵巻に描かれている、畳にカイゴモが在ったかは判りませんが畳縁を縫うなら口作りが必要だろうとの考えです。 余分な事など為なきゃ良いのに職人はいけません、、。