江戸時代の畳職人絵図です。畳屋から見れば可笑しい処ばかりですが、床刺し、床の真締め、小僧さんの胴菰の杵衝き、仕上げの付け仕事が描かれています。素人さんから見れば描きたい畳職の作業風景ですが、畳屋から見れば拙い箇所だらけです。付け仕事の平刺しの肘締めが肘の位置、左手の裏締めが出来てないので、右肩が下がってます。肩が平行に為るよう懐を大きく構えて描いて欲しかったですね。床刺し職人の図は床の藁が縦配に描かれてますが、胴菰の横配でないと可笑しいです。口縫いを済ませると真ん中が膨れて絵図の様に為りますがこの絵図では口縫いは描かれてません。一番気に入らないのは大包丁が手先方向に置かれており、言語道断です。